タンカー豆知識 中川物産株式会社

貨物輸送船の中でも石油類を運ぶ油槽船のことを指して「タンカー」と呼びます。
海に囲まれた日本にとって、貿易や輸送の重要な役割を果たしています。

大きな化粧煙突には所属船社を示すファンネルマークが描かれ、船舶の顔として堂々とそびえ立っています。

船舶の全ての情報が集まるのがブリッジ最上階の指揮所です。
後方から船体と周囲の見張りや操船を行い、航海の安全を守ります。
進路や計器類の異常チェックは必須なため、必ず1人は常駐するようシフトが組まれています。

重さ20万トン以上の大型タンカーは燃費などのエネルギー効率が良い反面、その大きさから海峡の通過や入港に制限がかかってしまうことも。
CSサマー号は瀬戸内海を抜けて日本海側へ出ることができるため、
天候に恵まれれば名古屋港から韓国のオンサンターミナルまで30時間ほどで到着することもあります。

巨大な船の上では、あまりに乗船人員が少ないと、航行中他の乗組員と顔を合わせずに何日も過ぎてしまうこともあります。
レーダーや無線など計器類の発達により自動操舵技術が大幅に向上し、本来は3~5名程の乗組員だけでも運航可能ですが、
船員が心身ともに健康な状態で航海を終えられるよう、乗船人数が調整されています。