ジェット燃料は航空機のジェットエンジンに使用される燃料です。
航空機のトラブルは人命にかかわる重大事故に直結する可能性が大きいことから、ジェット燃料には厳しい規格と品質管理が求められています。
「SAF」とは、「持続可能な航空燃料(Sustainable Aviation Fuel)」の略称です。廃食油、微細藻類、木くず、サトウキビ、古紙などを主な原料として製造され、従来の化石由来のジェット燃料に比べて、CO2削減効果があると考えられています。
SAFの一種であり、微細藻類や木くずからつくられる「バイオジェット燃料」は、燃焼時にCO2を排出しますが、その元となるバイオマスはCO2を吸収して再生産されるため、全体として大気中のCO2が増加しない燃料とみなされます。
SAFは航空分野で最もCO2削減効果の高い手段とされ、日本でも2023年2月に閣議決定された「GX基本方針」にて、「本邦エアラインによる燃料使用量の10%をSAFに置き換える」という目標が示されました。
この目標の実現に向けて、技術的・経済的な課題を官民で議論・共有し、一体となって取り組みを進める「SAF官民協議会」が発足。製造・供給・流通それぞれの課題解決が急がれています。
当社は2018年にJet燃料の取り扱いを開始しました。
中川物産グループの強みである流通機能を活かし、自衛隊や民間航空会社へ販売しています。
SAFの取り扱いにもいち早く着手。2020年には、バイオジェット燃料のテストフライト事業に協力会社として参画しました。